チケット
購入はこちら

りんごMAGAZINE

【りんご通信vol.8】初フェスこわい(風音)

毎週更新!りんご音楽祭の広報チームによるコラム連載「りんご通信」では、りんご音楽祭のリアルな裏側や、りんご音楽祭の開催地である長野で暮らすメンバーの日常をお届けします。

「今年のりんご音楽祭、一緒に行きたいです」

つい先日の出来事。数年ぶりにできたパートナーにそう言われた私は、一瞬固まってしまいました。広報チームとしてりんご音楽祭に関わり始めて今年で4年目。芝生で寝そべったり、肩を寄せ合って音楽に浸ったり、手を繋いで踊るカップルたちを見ては、「次付き合うなら絶対りんごに一緒に行ける人がいい~」と思っていたのに!

どうしてか。「行きたい」というよりも、「一人で行きたくない」という空気が伝わってきたからだと思います。もちろん一緒に回ってりんごの楽しみ方を教えたい気持ちもあるのですが、自分も仕事で歩き回るし、つきっきりではいられないかもしれない。 

とっさに「私は仕事があるから一緒は厳しいかも」と伝えると、やはり不安が大きかったらしく「一人で来る人っているんですか」「知ってるアーティストがあんまりいないかも」「どうやって楽しめばいいんですか」といろんな質問が。最初は一つひとつ答えていたのですが、途中で「無理して来なくていいよ」と突き放してしまいました。

でもよくよく考えてみると、初フェス一人参加はたしかにこわい。というか私もかつては「フェスこわい」と思っていた一人だったわけで。縁あってお仕事として初参加を果たし今に至るわけですが、仕事じゃなかったら「なんかみんな楽しそうだけど私はいいかな……」と思っていただけだった可能性がかなり高い。

というか、広報として向き合うべきはこういう「気になるけど一歩踏み出せない」人たちなのでは! 初心を忘れていたかも!

そして数日後。彼は彼で過去数年のダイジェストムービーを観たり、レポートを読んだりpodcastを聞いたりと過去のアーカイブを調べ、りんごについて知れば知るほど不安だったことが一つずつ「自分も楽しめるかも?」に変わってきたとのこと。

ここ数年、広報をして情報整理とアーカイブをしてきてよかった!と同時に、改めて事前にどんな情報があれば行く後押しになるかを聞きました。これからの広報活動に生かしていきたいと思います。

そして、私が一番好きな2023年度のダイジェストムービーを一緒に観ました。すると、この動画のなかで使われているWang Dang Doodle の「Dancing Tonight」という曲の歌詞が、まさに「初フェスこわい」と悩んでいる人への応援歌に聞こえてきたのです。

Dancing Tonight
We’re gonna be high
さあ 君もおいで
Dancing Tonight
We’re Dancing with shine
どう? 羨ましいでしょ?
Dancing Tonight
We’re gonna be high
さあ はやくおいで
Dancing Tonight
Here come the sun
もう夜明けはすぐそこ

どういうの?想像してギクシャクしてしまうの?
誰もあなたを邪魔しない
そこから一歩前に出てみない?
1.2 1.2 ダメそうだったらBreak down

フェス参加4年目ともなると、「まずは来てみて!来たら最高だよ!」と簡単に言ってしまうのですが、久々にかつての不安だった自分を思い出しました。

きっとこの通信を読んでくれている人のなかにも、「こわい、どうしよう」と思っている人がいると思います。開催まであと5ヶ月。自分のなかにある不安と向き合う時間はまだたっぷりとあります。当日の朝まで迷ったっていいんです。

それに、今こわさを抱えている人は、「フェス行ってみようかな~」とひょいっとチケットを買える人よりも、勇気を出して行ってみて「フェスを楽しめる自分」と出会えた喜びは大きいかもしれません。

不安を少しでも和らげられるよう、広報チームも開催日まで一緒に走ります。当日、会場のどこかであなたの隣で踊れますように!

りんご音楽祭初参加の年、青空にピース

OTHER MAGAZINE

RECENT NEWS