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りんごMAGAZINE

【わたしたちのりんご音楽祭】初フェスから一年足らずで 自分がフェス主催者になるなんて

「りんご音楽祭」は、スタッフ、アーティスト、そしてあなた、みんなで作るフェスです。#わたしたちのりんご音楽祭 では、参加者それぞれの視点から「りんご音楽祭」について語ってもらいます。

同じフェス、同じ日、同じ時間、同じステージにいても、あなたとわたしが見ていた世界は全然違うかも。それぞれの選択、それぞれのパーティー!それでいいし、それがいい。

冗談交じりに先輩が誘ってくれた初フェス

自分がフェスに行くようになるなんて、高校生の頃の僕が知ったらびっくりすると思います。丸坊主の野球部で、超真面目で、「フェスなんて自分とは無縁だ」と思っていましたから。

でも、大学一年の夏休みに先輩たちとご飯に行ったとき、「明日みんなでりんごいくけど、運転手する?」って冗談混じりに僕を誘ってくれたんです。運転好きだし、先輩たちと一緒なら行ってみようかなって。

レンタカーを借りて、昼頃に会場に着いて、夜の終演までずっと会場にいました。誘ってくれた先輩は、りんごはまだ2年目って言ってたのに慣れ過ぎていてびびりましたね。もう一人の先輩は初フェスだったらしいんですが、いつも通りの感じで自然体で。僕は正直、フェスのノリについていけるか不安だったんですが、変に気負わず二人についていこうと思えました。

自分の好きな音をたどって会場内を歩く

りんごはどこを歩いていても音楽が聴こえてくるし、場所によっては、右と左で全然違う音楽が聴こえてくるんですよ。「公園全部使ったお祭り!」って感じで驚きました。僕、気に入った曲を三時間くらいエンドレスでリピートするタイプなんです。だから、会場内に流れている音を辿って知らない音楽に突っ込んでいくのは初めての経験でした。

目当てのアーティストがいたわけじゃなかったし、「先輩たちとフェスに行く」だけが目的だったから、どのステージも新鮮で。聴いたことないジャンルやアーティストでも、フィーリングで「いいな」って自分の中の感覚を探っていく感じ。音楽配信は一方的に与えられる感じだけど、自分の足で探した好きな音楽は、ちゃんと自分の中に残る感じがする。聴いたことがない曲なのに、ぐわっと心が揺れるのは初めての感覚でした。

初フェスから半年後、自分がフェス主催者になるなんて

ちょうどりんごが終わった頃、友だちに「俺の地元で、同世代が集まる大きいイベントをやりたいんだ」と誘われたんです。「いいじゃん、やろうよ」とすぐに引き受けました。僕はそのころ学生主体のマルシェを運営していたから、僕が出店周りを、彼が音楽周りを担当することになって。

最初は、「とにかく、みんなが好きなことを表現できる大きいイベントをつくろう」と動き出したんですが、一つ一つアイデアを形にしていくうちに、「あれ、これフェスじゃね?」と気づいて。「僕がフェスに行くなんて」と思っていたのに、いつの間にか自分がフェスの主催者になっていた。

もうすぐ、第二回目の開催が控えています。去年ボランティアで参加してくれた子が「心の居場所出来たわ、俺」と言ってくれたのが僕はすごくうれしくて。これからどれだけ規模が大きいイベントに成長しても、また来たくなる居場所、自分でいられる居場所であり続けたいと思っています。

▽長野県大町の野外音楽フェス、「IDETABI」
次回開催は2025年5月17日!詳細はコチラ

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