りんごMAGAZINE

【わたしたちのりんご音楽祭】「30歳、俺は大人だぞ!ってちょっと背伸びしました」

#わたしたちのりんご音楽祭 では、参加者それぞれの視点から「りんご音楽祭」の思い出について語ってもらいます

30歳になった節目に一人でりんご音楽祭へ

 今年で30歳になったんですが、ふと、これを機に今までやれていなかったことをやってみようと思ったんです。
 
りんご音楽祭のことは、学生の頃から知ってはいたんですが、当時自分は九州にいたので参加できなくて。6年前に神奈川に移住してからは、毎年行くか行かないか悩んでいましたね。会社に長野出身の同期がいて、好きな音楽が被ってたので一緒に行く計画を立てるまではいったんですが、まとまった休みが取りづらい職場だったのでタイミングが合わずなかなか実現できなくて。そのうちに、彼は結婚して子供もできて、ますます一緒には行きづらくなったんです。

このままだと、ずっと行かないままかもしれない。だから、30歳になったのを機に一人でりんご音楽祭に行ってみようと決めました。

街全体が優しい松本の空気に迎えられて

 りんご音楽祭、というか、松本の印象としては「街全部が優しい」と感じました。普段からよくライブや小さいフェスには行くんですが、場所によってはスタッフやそこにいる人たちの雰囲気が厳しいところがあるんですよ。でもりんご音楽祭は、駅から会場に着くまでのシャトルバスのお兄さんがまず優しかった。会場についてから、入り口でりんごを売っていた人も優しくて。

 自分は県外から来た身で、かつ規模も大きいパーティーなのに、アットホームで居心地がよかったです。それから、おしゃれさんが多いですよね!長野の野外音楽フェスなのに、めちゃくちゃ下北沢みたいな。でもみんな手ぬぐいを頭やら首に巻いてるし。自分も会場でてぬぐいを買って巻きましたよ。

松本の自然の中で、気持ちのいい音楽に浸る

 会場に着いてからは、それぞれのステージを一通りざっと見ました。本当は、おやきステージに出ていたバケツドラマーMASAさんも見たかったんですが、到着が間に合わなくて。韻シストさんからは、ほぼずっとそばステージにいましたね。田我流さんもすごく好きで、あの会場で聴く「センチメンタル・ジャーニー」は沁みましたね……。民謡クルセイダーズも大好きで、そこだけりんごステージに行きました。俺、盆踊りに飛び入りで参加するのが好きなんですよ。だから、最後の炭坑節は、「あー、これ夏に踊ったなー」って思いながら踊れました。

 絶対に観ようと思っていたのが、そばステージのトリのCOSAさんです。絶対見るぞ!って、そこ目掛けて予定を組みました。もともと、外で音楽を聴いて、みんながまとまった雰囲気で揺れてるのがすごく好きなんですよ。松本の自然の中で、これだけ気持ちいい音楽を聴けたっていうのが気持ちよかった、サイコー!って感じです。

食べたいものを食べて、飲みたいものを飲む、大人流のフェスの楽しみ方

 りんごって、会場内のフードもすごくおいしいんですよね。メーヤウさんのカレーもおいしかったし、蕎麦もおいしかったなぁ。20代前半とかで行くフェスって、お金と気持ちの余裕がそんなにないから、ワンドリンクぐらいで我慢するぞみたいなプレッシャーがあると思うんですけど、自分は30代で一人参加だし、食べたいもの食べて、たくさん飲みました。飲んだドリンクの数数えてましたもん。最後の花火の時点で、13杯飲んでましたね。「俺は大人だぞ!」ってちょっと背伸びしましたね(笑)。

 翌日は、早めに起きてレンタカーを借りて、しっかり松本を観光しました。長野出身の同期が、松本の高校に通っていたので、いろいろとおすすめを聞いたんですよ。朝のうちに松本城をちょっと見てから、ローカルスーパーのツルヤに行って、おやきパンを食べて、おみやげにチルドのりんごを買いました。俺、りんごがすごく好きなんですよ。りんごの会場で売ってたりんご、めちゃくちゃシャキシャキでおいしかったなぁ。品種を教えて欲しいです。
 
 それから、俺はカレーもめちゃくちゃ好きで。会場でもメーヤウさんのカレーを食べましたし、松本市内のお店にも食べに行きました。各カレーをひと掬いずつ食べたので満腹になりました。グリーンカレーが特においしかったです!大満足でした。食後は、ちょっと足を伸ばして浅間温泉まで行って疲れを癒してから、夕方ごろにあずさに乗って神奈川に帰りました。フェスも松本観光も、心ゆくまで一人旅でしたね。一人で行ってもあったかい街でした。

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