りんごの思い出といえば……、楽しいことはたくさんあったけど、やっぱりTastyちゃん！見て見て、携帯のホーム画面、去年のりんごでTastyちゃんと一緒に撮ったやつなんだ。カワイイよね〜、元気出る。なんだかんだこれがしっくりきてなかなか変えられないんだ。

　私は岩手に住んでるんだけど、幼なじみが長野市で働いててね。「松本で最高のフェスがあるから一緒に行こうよ」って誘ってくれたんだ。学生の頃に、その子と二人で松本旅行したんだよね。松本もまた行きたかったし、アーティストとか何も調べないまま行くことにした。あの子が勧めるなら間違いないし、松本だし、絶対最高でしょって。有給取って、3日間全部行ったよ。

　早起きして新幹線に乗って、上野で乗り換えて、長野駅から特急しなので松本まで行ったよ。ホテルに荷物を預けてから、松本駅前で友だちと合流して、一緒にシャトルバスで会場まで行った。久々の再会がフェスってウケるよね。「いつぶりだっけ？」とか言ってさ。

　それでね、会場に入ってすぐに、全身にテディベアがついた服を着てハイヒールで歩いてる人を見つけたの！それがTastyちゃん！衝撃だった！りんごって、おしゃれな人が多いフェスだとは聞いてたけど、桁違いじゃん！すごい！！って友達とコソコソはしゃいだ。

　その時は緊張しちゃって話しかけられなかったんだけど、なんかお酒飲みたいねって出店ブースの前を歩いてたら、またあの全身テディベアの人を見つけたの！「いま話しかけないと絶対後悔する！」って友だちと二人で思い切って話しかけに行って、自己紹介したんだ。その時に「Tasty」って名前を教えてくれて、それから勝手に二人で「Tastyちゃん」って呼んでた。Tastyちゃんがいた「SWITCH」のブースで私たちも最初の乾杯することにして、友だちがレゲエパンチ、私はマリブコークを頼んだら、「アンタたち、わかってる〜」って微笑んでくれてうれしかったな。

　あとから友だちとタイムテーブル見てたら、出演者のところにTastyちゃんの名前があって、やっとお客さんじゃなくて出演アーティストだってわかったの。ドラッグクイーンでDJのパフォーマーなんだって。それから、会場の中でTastyちゃんを見かけるたびに声をかけて、一緒に踊ったり話したりしたんだ。雨の中でも、足元がドロドロでも、ハイヒールで踊っててかっこよかったなぁ。

　二日目は、向こうから「今日も来てたのね～。楽しんでる？」って話しかけてくれて、覚えてくれてたのがすごくうれしかった。話してたら、りんごのオフィシャルのカメラマンさんが写真撮ってくれたんだ。それが今のホーム画面！

　「SWITCH」のブースも、またTastyちゃんに会えるかもって何回も行ったなぁ。店員さんたちも顔を覚えてくれて、前を通るたびに「あっ！」って手を振ってくれたからうれしくなっちゃって。一番あそこでお酒飲んだと思う。冷えてきた夕方に飲んだ焼酎の梅昆布茶割りと出汁割り、しみたなぁ。おいしかったしほっとした。家でも真似して作ってみたけど、あのときのおいしさには敵わないんだよね。

　三日目は、新幹線の時間の関係で私は早めに帰らなきゃだったからTastyちゃんには会えないまま終わっちゃった。夜まで残ってた友だちも、日中はずっと会えなかったらしいんだけど、最後の最後にきのこステージのDJブースで踊ってたらTastyちゃんもいて、「やっと会えたね。今日も楽しかった？」ってハグしてくれたんだって！いいなぁ、会いたかった。でも私もね、帰る前に松本の街歩いてたらTastyちゃんが出てるパーティーのポスターを見つけたの！ほんとにこの街で生きてる人なんだ！ってなんか感動しちゃった。

　今年のりんごもTastyちゃんに会えるかな。また会いたいなぁ。初めて行ったフェスだったのに
、なんかもうホーム感あるんだ。自分のことを覚えてくれている人がいるって、あったかくてうれしいよね。松本の街にも行きたいし、今年も有休取ってゆっくり行こうと思ってる！