りんごMAGAZINE

【わたしたちのりんご音楽祭】りんごって、でけぇ規模の飲み会なんすよ。でも、飲み会より楽しいんだよなぁ

りんごって、でけぇ規模の飲み会なんすよ。でも、飲み会より楽しいんだよなぁ

クラブに行く感覚でりんご音楽祭へ

高校卒業してから松本にきて、もう10年くらいになります。もともと学生の時からバンド好きでライブハウスには結構行ってて。でも仕事始めてからはなかなかライブハウスは行けなくなって、そしたら、友達の兄ちゃんがクラブに連れてってくれたんです。そこからは仕事終わりにクラブに行くようになりました。とにかく音を浴びたくて。

一番最初にりんごに行ったのは3回目の時かな。出てるアーティストは全然知らなくて、松本のDJが結構出てたので、そいつらの顔を見に行くか〜くらいの感じで、クラブに行く感覚で行ったっすね。

会場で出会った人に声をかけて、好きなパンクバンドのステージへ連れて行った

当時は松本にそこまで知り合いがいなかったんで、ひとりで行ったんですよ。ちょっと寂しかったから、会場で会った人に声をかけてみたら結構音楽の趣味が合って。ちょうど俺の好きな「THE INRAN PUBLICS」っていう長野のパンクバンドのステージがあったから、「この人たちめっちゃかっこいいっすよ」って一緒に連れて行ったっす。

「THE INRAN PUBLICS」は、ハコでライブやるとフロアがもう暴徒と化すみたいなすっごいパンクバンドで、野外フェスだとどうなるんだ?って感じだったんすけど、いざ行ってみたら、すごいことになってて。言葉じゃとても説明できないな。初めて会った人をそんなとこに連れてっちゃってマズかったかな~って焦りましたね。でも、ライブ終わった後に「どうでしたか……?」って聞いたら、「いやぁ、最高でした」って満足げに言われてうれしかったです。

「ライブってこれだよな」、一体感にあふれた夜。

自分、仕事が飲食店で、土日は絶対仕事だからなかなかりんご行けないんすよね。でも、仕事中もりんごの期間中はりんごのお客さんが店にくるんでおもしろいっすよ。100パーりんご帰りだなってわかる人にはつい「りんごっすか?どうでした?」って声かけちゃいますね。仕事終わりは夜の部に行って、りんごの空気だけ味わってます。一回、有名なラッパーのShing02が、後夜祭でライブをした年があって。まさか長野で、まさかこの距離感で演奏が聴けるとは。りんご、まじありがと!って感じでした。

昼の部で一番覚えてるのは、2019年のgagleのステージっす。仙台出身のHIPHOPアーティストで、東北出身だから、3.11以降はいろいろ考えてライブ活動をしてた人たちで。「がんばっていくぜ」みたいな感じで歌って。会場は夜のそばステージだったんすけど、みんな手ぇあげて、わーって声あげて、一体感に溢れて……。あぁ、ライブってこれだよなって。ライブで泣いたのは、あれが初めてだったっすね。

りんごはでかい規模の飲み会。いつもへべれけで帰ってくる

昼の部も夜の部も、行く時はいつも一人でいくんですよね。行けば誰かいるんで。うん、クラブに行く感覚っすね。それか飲み会。でも、飲み会よりいいんすよね、疲れたら芝生で適当に寝て、回復したらまたアガれる。そばステージの、ステージから一番遠い芝生で寝るのが一番気持ちいいっすね。あとは、わさびステージの近くの斜面になってるとこ。あそこもいい昼寝スポットっす。

りんごが終わって帰る時、一応シャトルバスも出てるんですけど、タクシー相乗りすることの方が多いっすね。全然知らない人と仲良くなって、そのまま飲みにいって仲良くなったこともありましたね。東京から来てた人で、電車くるまで時間あるから飲みに行きますか!って。うん、やっぱり、りんごって飲み会なんすよ。でけぇ規模の飲み会。行った年はいつもへべれけで帰ってくるなぁ。

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