りんごMAGAZINE

【わたしたちのりんご音楽祭】「会場に着くまでの8時間 大雨もトラブルも全部思い出」

「りんご音楽祭」は、スタッフ、アーティスト、そしてあなた、みんなで作るフェスです。#わたしたちのりんご音楽祭 では、参加者それぞれの視点から「りんご音楽祭」について語ってもらいます。

同じフェス、同じ日、同じ時間、同じステージにいても、あなたとわたしが見ていた世界は全然違うかも。それぞれの選択、それぞれのパーティー!それでいいし、それがいい。

大雨の中で大渋滞にハマりパニックに

りんご音楽祭、ずっと行ってみたくて。学生の頃はタイミングが合わなかったりコロナと被ったりで結局行けなかったので、社会人になった最初の年に友達2人を誘って一緒に行ったんです。全員初めてのりんご音楽祭、初めての松本でした。

みんな関東に住んでいたので、レンタカーを借りて朝8時に東京を出発しました。そしたら、すっごい渋滞に巻き込まれちゃって全然辿り着けなくて! 外は大雨だし、車は進まないし、「おいおい」「やばいよ」ってみんなパニックでした。

でも、今思えばその感じがなんかすごくわくわくしたんですよね。なかなかトイレに行けなくて、「やばい」「もう限界」ってみんなで言い合ったり、途中で100均に寄ってみんなでお揃いのレインコートとかサンダルを買ったり。そういう瞬間が今でも結構印象に残っているんです。

「雨ごと楽しんでやろう!」という会場の熱気に押されて

結局会場に着いたのは4時過ぎ。東京から8時間もかかったんですよ! タイムテーブル的にはもう半分終わった状態で、しかもどしゃぶりの大雨。

最初は、「初めてのフェスだったのに残念だな」と思ったんです。でも、いざ会場に入ったら、会場全体の「雨ごと楽しんでやろう!」みたいな熱気がすごくて。俺たちも、渋滞で大雨でトラブル満載な感じが逆に非日常でテンションが上がっちゃって、リミッターが外れた感じがしました。

どのアーティストがよかったとか、どのライブがよかったかはっきり覚えていないんですが、雨の中で音楽を聴いて、歌って踊って、とにかくあのカオスな空気感が楽しかった。一緒に行った2人とも、ぐっと仲良くなれた感じがしました。帰りの車でも「毎年来たいね!」と盛り上がりました。

会場に着くまでの時間も含めて全部がりんご音楽祭!

次の年はいろんな友達を集めて9人で行ったんですよ。前の年の反省を活かして、車じゃなくて新幹線で、みんなで泊まれる宿も取って。その年は二日間とも晴れで、いろんなステージを観れて、「これがフェスかぁ」ってやっと思えました。

でも、なんていうか、みんなの「仲良くなれた感」が薄かったんです。新幹線は早く着けるし快適だったけど、「みんなで会場に向かっている感覚」があんまりなくて。もっと仲良くなれたら良かったなって。

だから、これからはやっぱりレンタカーで行こうと思うんです。初めて行った年はトラブル続きだったけど、そのおかげかりんごに向かう車中の8時間も含めて全部がりんご音楽祭の思い出だった気がして。俺にとってのりんご音楽祭は、やっぱり会場に着く前からはじまってるんです。

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