りんごMAGAZINE

【わたしたちのりんご音楽祭】毎日の仕事と、夕方まで寝る休日の繰り返し。これを打破するためには遠くに行くしかねぇ

仕事ばかりの日々に嫌気がさして、りんご当日車に飛び乗った

社会人二年目の夏、仕事に慣れた分、業務も増えて、上司に叱られる日々が続いていました。仕事柄出張が多いんですが、ふと「仕事以外で市外に出てねぇな」って気が付いたんです。休日は、起きたら夕方。なんとか有意義な一日にしようと、ジムかゴルフにいくか、レイトショーを観に行くみたいな毎日。漠然と「遠くに行きたい」と思ってたんです。

たまに息抜きに飲みに行くお店が、りんごの前売りチケットを売ってたんですよ。そこの店員さんがよくりんごの話してたので、ちょうどいいかもなと思って、土曜日の前売りチケットを買いました。

なのに、いざその週になったら、仕事が詰まって土曜日はもう確実に行けないことがわかって。でも、去年は金土日の三日開催でしたよね。その週はたまたま金曜日が休みだったんです。しかも、いつもは夕方まで寝てるのにその日に限って朝に目が覚めて。「行けんじゃね?」と思って車に乗りました。雨が降っていることも、チケットを買い直さなきゃいけないことも気にならなかったですね。とにかく俺は、普段と違うことがしたかった。

「雨すごいのに、よぉ来たね」いつも聴いていたアーティストに声をかけてもらう

昼前には松本駅についたので、とりあえず駅前に車を止めたら、りんごに行きそうなお客さんたちを見つけました。ついて行ってみたら、シャトルバス乗り場があって、そこで当日券も買えたのでチケットをゲットして、会場に向かいました。俺、フェスもライブも普段行かないから、当日券が買えるのかすら知らなかったんですよね。

金曜日は、METEORが出る日だったんです。ライブは行ったことがなかったけどよく聴いていて。METEORのステージさえ観られればいいなと思ってました。雨がザーザー降ってる、足元もドロドロの公園で、いつもは音源だけ聴いていたMETEORのステージを生で観る…….、全部が非日常でした。「いつもの俺」じゃないことをしてる!っていう感動がすごかったです。

しかも、ライブが終わった後、何回もMETEORと喋れたんですよ。会場を歩いてたら、METEORが他のお客さんに話しかけられてるのを見かけて、「みんなふつうに話しかけてる……」と思って遠巻きに眺めてたんです。俺、その日たまたまMETEORがアー写で被ってるキャップを被ってて。そしたらMETEORが気づいてくれて、「その帽子、俺と一緒じゃん!」って向こうから声をかけてくれたんです。「雨すごいのに、よぉ来たね」って言ってくれて。仕事ばっかの毎日がいやで、朝起きて思い立って来たんだって話を聞いてもらいました。

物販ブースでの再会、いい意味での雑な会話に感動

そのあと物販に買いに行ったら、METEORが手売りしてて、「おぉ、また会ったな!」って声かけてたのでそこでも喋ったんです。METEORがライブのMCの時に、「フェスに来る人は気が大きくなってるから、強気な価格でもグッズを買ってくれる」って話してたんですけど、僕も見事に気が大きくなってたのでアルバム二枚買ったんですよ。そしたらステッカーもくれて、サインもくれたんです。

しかも、ライブの物販って「ファンです!」、「ありがとう」みたいな会話をするもんだと思ってたんですけど、ちょうど隣のステージが盛り上がったの見たMETEORに「あれ誰だ?」て聞かれて。「俺もわかんねぇ!」って普通に答えたんですけど、ずっと聴いてたアーティストと、いい意味で雑な会話ができて、「すげぇ……」と思いました。

雨だったし、METEOR聴いたあとは帰っちゃったんですけど、あとからりんごのインスタで「#わたしたちのりんご音楽祭」読んでたら、結構みんな知らないアーティスト聴きに行ってそこからハマったりするんですね。そういう楽しみ方もあったのか〜!と思いました。アーティストとの距離が近いのも、「フェスってそうなんだ」と思ってたんですけど、あれもりんごならではなんですね。

今年は、ちょうどりんごの開催の二日間とも大きい仕事が入りそうなんですよ。でも、アーティスト告知を見たら今年もMETEOR出るんですね。最近の休日も、ジムかゴルフか映画かって感じで……。確実に仕事は入るけど、なんとか行く方向で考えてます。今年もまた当日判断になると思うけど(笑)。

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