りんごMAGAZINE

【わたしたちのりんご音楽祭】「地元ラブ!」みたいなノリは超嫌いなんだけど、松本は超好きなんだよね

「地元ラブ!」みたいなノリは超嫌いなんだけど、松本は超好き!

地元、松本の音楽フェス「りんご音楽祭」

地元は松本なんだけど、大学で一回県外出てるから、なんやかんやりんご行ったことなかったんだよね。2021年が初参加。フェス自体に興味があったのもあるけど、yonawoが出てるのがでかかったな。2022年はyonawo、Campanella、どんぐりずも出てたでしょ。やばいよ。ギガアツだと思う。テラのほうがいいかな。とにかくアツい。フェスとしては、いろんなジャンルが見れていいよね〜、りんご。

2021年は、瓦RECORDでやってた夜の部にも行ったよ。土曜が一番アツくてみんなオールで朝まで踊るらしいとは聞いてはいたけど、俺は普段クラブとかそんな大人数のところに行かないからいいかなって思って日曜の夜に行った。最終日なのもあってスタッフの人がいっぱいいたね。あと地元の人。普段の比じゃないくらい人がいっぱいいてびっくりした。今度は、土曜の夜の部に行ってみたいんだよね。

松本の「都市とカルチャー」における瓦RECORDの存在が気になる

瓦RECORDは、りんごの後夜祭以外でも何回か行ったことがあるよ。パーティーもだけど、あの空間自体に興味があって行った。俺は「都市とカルチャー」に興味があるんだけど、瓦RECORDはそういう意味でも気になるんだよ。

古民家をああいう風にクラブにしてるのおもしろいよね。結構、元の建物をそのまんまにしてるじゃん。ああいう、構造材が見えるまま仕上げることを建築用語で「現し(あらわし)」っていうんだけど、パーティーって夜にやるから、細かいことが気にならないんだよね。建物の使い方が上手だなって。

そもそも、空き家をパーティー空間にしちゃうってすごくない? しかも古民家。音の問題とか、めっちゃ難しいと思う。空き家活用の事例でもたぶんなかなかないよね。でも、ああいう場所が地方都市に一個あるだけで街は全然違うんだよ。先行事例になるじゃん? 仮に、 瓦RECORDをやってるsleeperさんと関係ない人が松本に移住してきて、音楽関係でなにかやろうとしても、その2つがある街ってだけでかなりやりやすいと思う。 

これからどこの街で暮らすことになっても、りんごは毎年行きたい

りんごも、もともと街にハコがあるのがでかいよね。他のフェスみたいに巨大資本がバックにあるわけじゃなくて、街にハコ持ってる人がフェスやっちゃいました!って感じじゃん。だからいい。だからこそ、コロナの時も多少炎上したけど強行できたんじゃないかな。どうせ賛否両論あるなら、やったほうがいいもんね。もちろん運営側は大変だったんだろうけど。

街との距離がめっちゃ近いのもいい。他のフェスと比べると、「都市」と「フェス」がそんなに遠くないんだよね。街ごと感がある。そもそも、松本が地元じゃない人が、「松本でやるフェス」って言ってくれてるじゃん。地元民としてはうれしいよね。あー、俺はほんとにさ、こういう話をsleeperさんとしてみたいんだよ。どこまでの想定をして、りんごをやってるんだろう。すごいよね。

俺は、「地元ラブ!」みたいなノリは超嫌い。だけど、松本は超好き! もともと松本が好きなんだよ。でも、そういう「街」としての松本の良さがわかったのは、一旦外に出てからかなぁ。出たからこそわかったこともあるね。これからどこの街で暮らすことになっても、りんごは毎年行きたいね。まだ二回しか行ってないけど、いいフェスだったから。

同じフェス、同じ日、同じ時間、同じステージにいても、あなたとわたしが見ていた世界は全然違うかも。

それぞれの選択、それぞれのパーティー!それでいいし、それがいい。

「りんご音楽祭」は、スタッフ、アーティスト、そしてあなた、みんなで作る「祭り」です。

#わたしたちのりんご音楽祭 では、参加者それぞれの視点から「りんご音楽祭」について語ってもらいます。

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