【わたしたちのりんご音楽祭】「初めて観たはずなのに、 気づいたらファンになっていた」
#わたしたちのりんご音楽祭 では、参加者それぞれの視点から「りんご音楽祭」の思い出について語ってもらいます

初めてのフェス、「朝から晩まで行くぞ!」と意気込んだけれど
長野県民からすると、野外音楽フェスってどこ行くにも遠いしハードルがバカ高いんですよ。その点、りんご音楽祭は大規模なのに県内開催で行きやすいから、せっかくだしと思って去年一人で行ってみたんです。毎年行っている友人におすすめのアーティストも教えてもらったし、なんとかなるだろうと。
初フェスだったから、「朝から晩まで行くぞ!!」って意気込んでました。でも、早い話がアラサーの体力を見誤ってましたね。
昼過ぎには体力が尽きて早々にリアイアしてしまった。でも、その分自分に何が必要なのかわかったし、好きなアーティストも見つかったし自分的には満足でしたよ。
地元開催なだけあって会場内で友人知人を見かけたけど、俺は木陰にそっと隠れてビールを飲んでました。だって一人でノリノリでヘドバンしてるところ見られたら恥ずかしいでしょ!
気がついたらファンになっていた
観たステージは全部よかったけど、特にhammaさんがかっこよくてめっちゃテンション上がったわ。
おやきステージってテントみたいになってて、お客さんとアーティストの距離がすごく近いんだよね。hammaさんは、今まで見たことないくらい体育会系で、煽り方もすごくて、「お前らもっと見せてみろよ!!」って言われて「うぉ~~!」とか叫んでるうちに気づいたらファンになってました。初めて観たステージとは思えないくらい、「兄貴!!」って気持ちになって。
それから、めっちゃいいなと思ったのが、hammaさんは自分の出番が終わった後もすごく普通に会場内を歩いたり別のステージを観たりしてたんだよね。俺はもうファンなりたてだから、「本人だ!」と思って感動しちゃった。本当に生きてるんだって。
来年は自分の陣地をつくって休み休み行こう
楽しい反面、だんだん体力が尽きていくのを感じつつそばステージに着いたときは衝撃だった。ステージ前に立ってノリノリの人もいれば、後ろの方の芝生にレジャーシートを敷いて寝転んでる人たちがたくさんいて。本を読んでる人もいた。みんなスナフキンみたいなんだよ。「本来の野外フェスってこれなんだ」って思いましたね。俺に必要なのは、「夜までやるぞ」って気合いじゃなくて、レジャーシートだったんだ。
りんご音楽祭ってきっと、体力がないならないなりに楽しめるフェスだと思うんですよ。俺はセーブポイントを持たずに来ちゃった。合間合間で芝生に寝転んで、自然の中で遠くから聴こえてくる音楽を聴きながら休む、みたいな楽しみ方が出来たらベストだったんだなと思う。
それがわかったから、去年は無理せず早期撤退を決めました。今年は休憩できるようにいろいろ準備して行くぞ!