【りんご通信vol.9】アバンギャルドな菩薩(花)
毎週更新!りんご音楽祭の広報チームによるコラム連載「りんご通信」では、りんご音楽祭のリアルな裏側や、りんご音楽祭の開催地である長野で暮らすメンバーの日常をお届けします。
広報を務める私ですが、去年の秋口からDJもやっておりましてですね、最近はそれがすごく楽しくて、絶賛修行中です。
りんご音楽祭って、どこをぷらぷらしていても、ずっと音が鳴っていますよね。それもとってもいい音が。いくつかDJのプレイを楽しめるブースがあり、私は、ライブの圧倒的な生音の熱量に押し倒される形でそこに辿り着きました。
DJを始める以前は、フェスのDJというと、正直なところ、脇役感、というか、添え物感、というか、どうしても付け合わせ的位置付けをしていました。
しかし、りんご音楽祭は違って、このDJのプレイはどうしても聴きたい!ふむ、ならばこのライブは諦めざるを得ないか…。などといったことが起きてしまうのです。
私にとってりんご音楽祭のDJは、アバンギャルドな菩薩なのです。脇役でも添え物でもなく。数多のパーティーを潜り抜けて来た実績とその安定感。絶対に気持ち良くなれる、という圧倒的な信頼と安心。その一方で、常に時代の最先端にアプローチし続ける革新的なアイデアが孕む緊張感。お客様が被支配者になる瞬間が存在していて、完全にその演者の傘下にいるといった感覚はある種信仰に近い中毒性があります。
そんな最強の布陣を揃えるdj sleeperはもはや如来なのではないか、とさえ思います。
どういった基準で選んでいるのか、如来に一度尋ねたことがあるのですが、「今にも事件が起きそうな予感がする人」と言っていました。
なるほど、私がりんご音楽祭で感じていたあの感覚は、如来が開いた悟りなのかもしれない。
今日もまた、私はりんご音楽祭に畏敬の念を抱くのでした。
