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りんごMAGAZINE

【ココが変だよ!りんご音楽祭 vol.15】「どこまでいっても、どこまで大きくなってもアットホームなフェス」出演アーティスト・LEF!!!CREW!!!が語るりんご音楽祭

長野県松本市で毎年開催される音楽フェス、「りんご音楽祭」。16年目となる今年は9月28日−29日に開催決定!

主催者のdj sleeperを中心に、運営メンバーや、出演者へのインタビューなどを通じて、りんご音楽祭について紐解いていくpodcast「ココが変だよ!りんご音楽祭」。

第十五回のゲストは、沖縄を拠点に活動するアーティスト・LEF!!!CREW!!!の鷲巣さん。お相手を務めるのは、2001年生まれのフェス初心者、長崎航平。根掘り葉掘り、りんごの魅力を探ります。りんご音楽祭主催者であるdj sleeperとの出会いと、そこから紡がれてきた松本と沖縄の縁、アーティストの目線から見たりんご音楽祭のあり方や松本の楽しみ方について、じっくりお話を聞きました。

podcastはコチラから!

年下のフェス主催者、dj sleeperの強烈な第一印象

長崎 はい、というわけで、始まりました「ココが変だよ!りんご音楽祭」。今回もゲストの方をお迎えしています。

鷲巣さん よろしくお願いします。LEF!!!CREW!!!の鷲巣と申します。

長崎 鷲巣さん、よろしくお願いします。まずは簡単な自己紹介からお聞かせいただけますか?

鷲巣さん 自分は元々LEF!!! CREW!!!という4人グループで活動をしていたんですが、2016年からは、LEF!!!CREW!!!という名前はそのままに一人で活動しています。今の拠点は沖縄で、那覇市の美栄橋でミュージックバー「Little ROCKERS」を経営しています。

長崎 ありがとうございます、はるばる沖縄から。

鷲巣さん いやもう、こちらこそですね。大好きなんで、松本。「瓦RECORD」※1 が20周年&閉店のラストダンスっていうからやって来ました。松本に着いた瞬間「あっ、今日が最後なんだ」って、エモくなってきましたね(笑)。

長崎 りんご音楽祭に出演するようになる前から、松本や「瓦RECORD」にはよく来ていたんですか?

鷲巣さん LEF!!! CREW!!!として活動をし始めた初期の頃に、りんご音楽祭に出演したのか、「瓦RECORD」のパーティーにソロで出演したのか……、どっちが先だったかな?という感じですね。

長崎 そもそも、りんご音楽祭主催のdj sleeperさんとはどうやって出会ったんですか?

鷲巣さん 当時のLEF!!! CREW!!!はダンスミュージックを軸にオールジャンルで活動していたんですが、僕自体は元々バンドマンだったこともあり、バンド界隈やインディーズのジャンルでも活動していて。たしか、dj sleeperとは渋谷のロック系のイベントで初めて喋った記憶が俺の中にはあって。「りんご音楽祭やってるんだよね」みたいな話をされて、「えー、すご!20代なのにフェスやってるの!?出たい出たい!」と思ったのが最初だった気がします。

長崎 sleeperさんの方が年下なんですか?

鷲巣さん そうです、俺より5つ下で。すげぇ奴だなって……。しかもなんか、ちょっと風貌もね!雰囲気あったし。

長崎 当時のsleeperさんって、今と比べてどんな感じだったんですか?

りんご音楽祭主催・dj sleeper

鷲巣さん 基本変わらないっすよね。

長崎 (笑)。

鷲巣さん とにかく目立ってる。本当にあの……、いろんな意味で目立ってた。あんな人いないじゃないですか。会った人はわかると思うんですけど、特殊な目立ち方というか。遠くから見てもわかるみたいな。

長崎 わかります(笑)。

鷲巣さん 柄物の服に柄物を重ねて、髪型パーマで。多分、当時もすごく目立ってて、それこそ一番最初に出会った渋谷のパーティーにはなかなかいなさそうなやつ、みたいな感じ。

長崎 ははは(笑)。なんか、変な格好の奴いるぞ?って思ったんですね。

※1 「瓦RECORD」・・・りんご音楽祭主催者のdj sleeperが2024年6月まで松本市で運営していたパーティーハウス。

「あの場所がなくなるのはもったいない」自ら名乗りを挙げて沖縄へ移住

長崎 最初の自己紹介で「Little ROCKERS」のお話をされていましたが、そこもdj sleeperさんとの関わりがあるんですよね? 「Little ROCKERS」はどんな場所なんですか?

鷲巣さん 「Little ROCKERS」は、沖縄県那覇市の美栄橋っていうモノレールの駅からすぐ近くのビルにあるミュージックバーなんですが、ミュージックバーというのはもう名ばかりで。もともとはバーとして始まったんですけど、今はもうほぼ毎日音楽イベント、パーティーをやっていて。

長崎 へー!

鷲巣さん もともと、2014年にdj sleeprが「Record & Music Bar ON」っていうミュージックバーを同じ場所で立ち上げたんですよ。当時、俺はdj sleeperとちょくちょく遊んでいて、りんご音楽祭でも「瓦RECORD」のパーティーにも何度も出演させてもらって深く関わりがあったし、「今度沖縄に店出すよ」と聞いていて。

長崎 立ち上げの頃から知っていたんですね。

鷲巣さん
 LEF!!! CREW!!!がよく沖縄のクラブにプレイしに行っていたから、その翌日は「Record & Music Bar ON」でアフターをやる、みたいな流れがあって。沖縄に行ったらせっかくだし1日でも多く滞在したいから、1日店長的なバーテン企画もよくやっていましたよ。「Record & Music Bar ON」の当時の店長は、KIRAYAMAっていうりんご音楽祭にもよく出ているDJで。

長崎 今日も「瓦RECORD」のパーティーで回していましたね。

鷲巣さん ほかにも、今きのこでライティングを担当してるDJ KIMがLEF!!! CREW!!!を沖縄のパーティーに呼んでくれて、アフターもKIRAYAMAのいる「Record & Music Bar ON」でやる、みたいな。本当に、沖縄の「瓦RECORD」みたいなお店だったんですよ。

長崎 なるほど。

鷲巣さん その店が、オープンから4年ぐらいして、KIRAYAMAが辞めるタイミングで、dj sleeperから「誰も沖縄の店をやる人がいない。どうしよう」みたいな話を聞いたんです。それを聞いた時、「あの店自体を無くしたくないし、なんか単純に誰かやったらいいのにな」と思ったんですよ。それで、ちょっと考えたら、「自分がいけるかも?」って思って。

長崎 「あっ、俺がやればいいんか!」と。

鷲巣さん そうそう(笑)。仲間内で「あそこ無くなるの勿体ないよね」「誰か行きなよ」「お前が行けよ」みたいな話をしていた中で、「あー、俺、ワンチャンいけるな?」みたいな。

海の沖縄、山の松本。二つの土地で紡がれてきた文化

長崎さん 当時鷲巣さんはどちらに?

鷲巣さん LEF!!! CREW!!!は横浜が拠点のグループだったんですが、当時はもう自分1人だったんです。それに、dj sleeperとは長年いろいろ一緒に動いてたし、沖縄にも通っていたし、自分で言うのも変だけど、適任っちゃ適任というか。内情もわかってるし、立ち上げからも知ってるから。店を任せてくれるならと思って沖縄に移住して。それが2017年ぐらいのタイミングで軌道に乗って完全に引き継いだ頃にコロナがきてね。

長崎 いやー、一番大変な時期ですよね。

鷲巣さん 本当にコロナのど真ん中で。お店を継いで2日後ぐらいに緊急事態宣言が出てね。店も開けられないから、内装をいじったりとか、半年ぐらいずっと店のあり方を模索していたんですよ。そうしてるうちに、もう内装もスケルトンぐらいまできたから、「心機一転で名前を変えてもいいんじゃないかな?」みたいな感じで、「Record & Music Bar ON」から「Little ROCKERS」に。

長崎 なるほどなぁ。お二人の関係性は、そうやってめちゃくちゃ長く続いているんですね。

鷲巣さん 俺たちもだし、松本と沖縄もね。「Little ROCKERS」で演奏するアーティストは、やっぱりりんご音楽祭にも出ているし。赤土のRITTOとかもちろん、唾奇だったりi knowとか、DJ 817とかも。

長﨑 お~!

2023年のりんご音楽祭に出演したRITTO

鷲巣さん ローカルアーティストでも、沖縄で地に足つけてストリートでやってる子たちも、dj sleeperが気に入ってくれてりんご音楽祭に出られたり、「Little ROCKERS」で活躍する沖縄のDJ、MIYABIがりんご音楽祭に出たり。本当になんて言うのかな、「紡ぐ」という感覚かな。

2023年のりんご音楽祭に出演したMIYABI

長崎 正直、長野のイベントなのにどうして沖縄のアーティストが多いんだろう?と思っていました。そういうつながりがあってこそなんですね。

鷲巣さん その繋がりを知らない人からしたらそうなるよね。沖縄そば屋が出店していたり、沖縄のカラオケスナックが出店していたり(笑)。やっぱり「Little ROCKERS」があったり、その起源の「Record & Music Bar ON」があったり。沖縄と松本の親交が様々な所から深まって。沖縄の人も、みんな松本好きだしね。

長崎 いやー、最高ですね。

鷲巣さん 海の沖縄、山の松本みたいな感じでね。沖縄の子が松本に来た時、山の感じとか、緑の濃さとかにびっくりするんですよ。それこそ、MIYABIがタクシーに乗ったとき、窓の外見て「りんごの木だ!!」ってすごいぶち上がっててさ(笑)。

長崎 そうかぁ、南の人からしたらりんごの木は珍しいんですね。

鷲巣さん そうそう。「えーっ!?」てね。タクシーの運ちゃんも、「沖縄から来たの?りんごの木がいっぱいあるよ!見てって見てって!」みたいな(笑)。

長崎 海カルチャーと山カルチャーの融合みたいな。

鷲巣さん そういうのも含めて、すごく素敵な関係性だなと勝手に思っています。

年々変化し続けるのに、「帰ってきた」ホーム感がある唯一無二なフェス・りんご音楽祭

長崎 ここで改めて、鷲巣さんから見たりんご音楽祭についてのお話をお聞きしたいです。「Little ROCKERS」のようないわゆるハコと、フェスとなると一見距離があるように見えるというか。「フェス」と聞いて想像するイメージとりんご音楽祭って、ちょっとニュアンスが違うのかなと思うんですが、いかがですか?

鷲巣さん なるほど。それが「ココが変だよ!りんご音楽祭」の肝ですよね。

長崎 そうなんです。

鷲巣さん たしかに。その違いって、きっとりんご音楽祭に出たことがある人や、ファミリー的な付き合いをしていると多分わかる部分ですよね。でも、結構説明しづらい。

長崎 いやー、そうなんです。「来ればわかる」が正直一番単純明快な答えではあるんですが、あえてまだ来たことない方に言葉で説明するとしたら?

鷲巣さん なんだろう。でもやっぱり、とにかくひたすらアットホームって感じかな。なんていうのかな、どこまでいっても、どこまで大きくなっても。たとえば俺なんかはもう結構初期から出てるから、もう本当、里帰りみたいな感覚なんですよ。

長崎 そうなってきますよね。

鷲巣さん でも、なおかつやっぱり気が引き締まるところでもある。周りの目もあるし、メディアも動いているし、注目度も高いじゃないですか。たとえば、沖縄の子でりんご音楽祭に出ることを目指している子もいるんですよ。

長崎 うんうん。

鷲巣さん 「なんで出られないんだ」って思ってる子も、沖縄にはきっといるんですよ。そんな中で、俺らは毎年dj sleeperとの関わりもある中で呼んでもらえて。行く時に本当「カマしに行くぜ!」みたいな気持ちもあるんです。でもそれと同時に、いざ松本やりんご音楽祭に行くと本当にほっとする。落ち着くんですよ。

長崎 気合いが入る一方で、ほっとする。

鷲巣さん かと言って、じゃあゆるいフェスなのかっていったらそうでもないというか。とはいえスタッフもみんな家族のようだし、なんだろうな……。多分、行ったらいわゆるフェスとの違いがわかると思うんです。言葉にならないから、難しいんですけど。

長崎 りんご音楽祭って、「毎年同じアーティストが出てる」と言われることがあって。ネガティブな意味でそう言われることもあるけど、個人的にはすごく良いことだなと思っていて。

鷲巣さん そうですね。

長崎 もちろん変化もありつつ、鷲巣さんのように毎年出続けてくれるアーティストがいることで、「帰って来た感」が生まれる。でも新しい変化もあるから身が引き締まるみたいな。

鷲巣さん やっぱりフェスって、基本的には興行になっていく。ビジネスモデルとしては、新しい人アーティストをどんどん入れるべき、みたいなところもある。でもたとえば、フジロックなんかもそうですけど、「フジロックそのものの理念」みたいな部分っていじっちゃいけないところだと思うんです。ただ、時代に合わせてアーティストがどんどん変わっていくと、図らずしも変わっちゃう部分がある。

長崎 たしかに、そうですよね。

鷲巣さん そんな中で、りんご音楽祭は同じアーティストが出続けるとか、同じアーティストが毎年同じフェスの舞台を通して成長し続ける。そしてそれをみんなで見る、というあり方なのは一つの大きな魅力だと思うんです。同じアーティストでも毎年違うパフォーマンスを見せてくれるし。りんご音楽祭がきっかけで売れていくアーティストもいる。その成長というか変化を、お客さんもみんなが一緒に体験する。あれはなかなか普通のフェスではできないですよね。

長崎 たしかになぁ。よく考えたらすごいことですね。

鷲巣さん 売れてから呼ぶとか、人気のバロメーターで呼ぶとか、それはそれでフェスとして素晴らしいと思う。でも、りんぞ音楽祭はそれとは全然違うところにいる感じっすね。それこそ最初の頃は、自分たちのことを知らないような子達がいることに「うわぁ、大丈夫か?」と思ってたんですよ。

長崎 そうなりますよね。

鷲巣さん 今は、それもみんなエネルギーみたいな感じ。なんだろうな、そういうのも含めて「りんご音楽祭」というカルチャーが生まれている。りんご音楽祭は、圧倒的に他のフェスとは違うのかなとは思ってます。僕個人としてはそこがりんご音楽祭の大好きなポイントです。

長崎 長年出演しているアーティストの方の口からそれが聞けて嬉しいです。

鷲巣さん いろんなフェスにも出てきたけど、ダントツにおかしいフェスですね(笑)。

遊び疲れた最終日にたどり着くビックボーイの安心感

長崎 鷲巣さんは長年定期的に松本に来る機会があると思うんですが、松本の街の魅力も教えて欲しいです。よく行くお店や場所はありますか?

鷲巣さん 松本には毎年来ているし、好きなところはいっぱいあります。ありすぎるぐらいあるんですけど……。そもそも、りんご音楽祭の会場のアルプス公園と、街の距離感も絶妙じゃないですか。遠からず近からず、みたいな。

長崎 そうですね。

鷲巣さん あれが一つの良さですよね。それこそ、りんご音楽祭のアフターパーティー「夜の部」の存在もそう。僕らは毎回、りんご音楽祭のあとの「夜の部」のステージにも出演するんですよ。大体毎年必ずやるんで、昼の部のプレイが終わって、りんご音楽祭自体も終演したら、速攻山を降りてきて、街の中のクラブで「夜の部」がスタートする。

長崎 それもフェスとしてはかなり珍しいスタイルですよね。

鷲巣さん なんだろうね、あのフェスと街の距離感もいいんですよね。みんなで会場からタクシー乗り合わせる感じとか、タクシーがなかなか捕まらなくて、「やべぇ間に合わねぇ」とか言い合うあの感じ。それで、20分くらいかけて会場から街に降りたら、街は街で盛り上がってるじゃないですか。若い子たちがみんな街に出てる。あの感じが俺はめちゃめちゃ好きで。りんご音楽祭に来る時は、昼の部と夜の部にどっぷり浸かるので、松本の街では正直あんまりいろんなところに行けていないです。

長崎 むしろそれがりんご音楽祭の魅力かもしれないですね。

鷲巣さん りんご音楽祭の「昼の部」ギリギリまで遊んで、アフターもギリギリまで遊んで、倒れるように寝て、ボロボロになって起きて、翌日のりんごに行く、みたいなあの感じ。でも、会場の周りには山があって川もあって、りんごの木もあって、温泉とかもあるじゃない。全部が終わった月曜日に、浅間温泉に行った年もありましたね。

長崎 最高ですね。

鷲巣さん 特に沖縄に移住してから思うのは、街の中に川があって、自然が近い感じってなかなかないから、単純に街に出て川沿いを歩くだけで気持ちいいんですよね。

長崎 長野県内でも、松本みたいに街中にああいうシンボリックな川があるって結構特異なんですよ。長野はやっぱり山が多いから、ザブンザブン流れる川はあるけど、女鳥羽川みたいな気分がいい川はあんまりない。

鷲巣さん そうなんだ。いいっすよね。ドカーンと山があって、川があってね。

長崎 鷲巣さん的なお気に入りのご飯スポットってあったりしますか?

鷲巣さん 粋な話とか全然できないけど、マジで、りんごが終わった最後に行くビッグボーイが好きなんです。あのファミレスチェーンの。

長崎 うわー!最高(笑)!

鷲巣さん 松本って、いい店がいっぱいあるじゃないですか。美味しい店もいっぱいあるし、sleeperに連れて行ってもらったお店もある。でもなんかね、俺らステージが複数あって、ヘトヘトに疲れて、最終日は結構チームみんなが無言になる瞬間とかあるんですよ。それで、みんなでビックボーイに行って、だらしなく食べるというか、それぞれ好きに食べる、みたいな時間が毎年あって。

長崎 最終日となると、終演時間もそんなに早くないから、いろいろ加味するとビックボーイに……。

鷲巣さん そうなんですよ。いざ街に降りてきても、教えてもらった店はもうやってなくて。でも飯は食わないといけない。それで「ビックボーイが開いてる!俺たちのビックボーイ!」みたいな感じで(笑)。まずはサラダを食べて、肉も頼みまくって2時間ぐらいずっとダラダラ食べる、みたいな。

長崎
 僕、去年それやりました。そしたら、絶対こいつりんご終わりに来てるやん、みたいなお客さんたちがいて、自然と「うっす」って挨拶して(笑)。

鷲巣さん 結構ね、りんごのお客さんの中に、一定数のビッグボーイファンはいると思いますよ。まず俺がその1人だしね。大体ビックボーイに行って、たらふく食ってからアフターパーティーに行く。俺は地味にそれが楽しみで。松本の街に還元すること言えって話なんですけど……。あ、りんご音楽祭に出店している、地元のお店は大体好きですよ!最高です!

長崎 ビックボーイも、楽しみ方の選択肢の一つとしてね。

「瓦RECORD」が無くなったあとの新しいりんご音楽祭への期待

長崎 ありがとうございます。最後に、鷲巣さんの今年のりんごに対する思いを教えてください。

鷲巣さん やっぱり、自分にとっては「瓦RECORD」があってのりんご音楽祭、みたいなところがあったんですよ。でも、もう6月30日が「最後の日なわけで、次に松本に来たら「瓦RECORD」は無いないわけじゃないですか。

長崎 たしかに、「瓦RECORD」がなくなったあとのりんご音楽祭は今年が初めてですもんね。

鷲巣さん それこそ、沖縄からみんなを連れていけるようになってからは、やっぱりみんな最終日にビッグボーイでの夕飯を経て「瓦RECORD」でアフターパーティーっていうのがルーティーンだったんですよ。最後に、みんなの命の火が消えるまで「瓦RECORD」で遊ぶ、みたいな。

長崎 命を削ってね。

鷲巣さん そうそう。疲れてぼーっとしてきて、もう何を喋ってるかわからないけど、居心地がいいから帰らないみたいなあの感覚。それを含めてりんご音楽祭だった。

長崎 それが無くなった今年のりんご音楽祭はどうなるのか。

鷲巣さん もちろん、なくなっていくものはもうしょうがない。その分、次の新しいものを見られるとは思うんですけどね。でもなんか本当に、「瓦RECORD」を失った最初の1年目のりんご音楽祭だから、逆にすごいフレッシュにもなると思う。何か逆にね、新しい気持ちでね。もちろん寂しいは寂しいけど。とはいえ、もう言ってもしゃあないから。

長崎 寂しくもあり、楽しみでもありますね。

鷲巣さん これは語弊があるかもしれんけど、俺は「瓦RECORD」とりんご音楽祭がセットだと思っていたから、そうじゃない1年目は、個人的にはめっちゃフレッシュな気持ちで臨みたい。沖縄にいる自分が、「瓦RECORD」が無くなったりんご音楽祭に、そして松本にどういうスタンスで関われるかな?みたいな挑戦の最初の年。もうかなり新しい、ブランニューな年だと思う。

長崎 なるほど。

鷲巣さん 俺は新しいことは結構好きなので、ちょっとノスタルジーは置いといてね、楽しみにしています。めちゃめちゃ楽しみですね。自分も今年はいろいろと模索していきたいなと思ってます。

長崎 ありがとうございます。

鷲巣さん 沖縄からまた今年も来ますんで!よろしくお願いします。

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