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2017.12.12TALK

「りんご音楽祭2017」オフィシャルレポート(2017年9月23日、24日 長野県松本市アルプス公園)


前日の秋雨から一転、雨の気配も全くない秋晴れは、野外で遊ぶのには最高のコンディション。
今か今かと開場を待ちわびるお客さんが、朝一番からエントランスに押し寄せてスタートした初日。

最大のキャパシティーを誇る「りんごステージ」は、昼過ぎには「どついたるねん」「CHAI」「あっこゴリラ」とフレッシュな若手アーティスト達がピークのごとく盛り上げ、「トクマルシューゴ」「OGRE YOU ASSHOLE」と安定感あるアーティストが圧巻のステージを繰り広げる。
夕暮れ過ぎには、しぶや花魁 presents 渋谷系セッションとして、「野宮真貴 × 斎藤ネコ × Watusi(COLDFEET) × ヴィーナス・カワムラユキ」がエンターテイメントの真髄をまざまざと見せつけ、「TOWA TEI」、CIBO MATTOのハトリミホのソロプロジェクトである「New Optimism」が圧倒的な存在感を放つ。
そんな大御所が続いた後のステージのトリを、「C.O.S.A. × KID FRESINO」という若手ラッパーが務めるというのがりんご音楽祭らしく、会場を埋め尽くすオーディエンス達は、今まさに勢いに乗る二人のライブに酔いしれた。

松本平を一望する「そばステージ」は、日本が世界に誇る和太鼓集団「GOCOO+GoRo」がオープニングを務めた。
新体制となる「mabanua」、台湾を代表するバンド「落日飛車 Sunset Rollercoaster」が夕暮れをしめやかに彩り、「Kan Sano」が鮮やかにトリを飾った。

例年盛り上がりを見せるダンスミュージック中心の「おやきステージ」は、サウンドシステムやライティングも充実。今年の夏に日本人史上最年少でULTRA EUROPEのメインステージを彩った「DJ moe」が午前中からフロアを温め、昼過ぎには、「CRZKNY」「DJ EYヨ(BOREDOMS)」「ILLICIT TSUBOI & なかじまはじめ」の流れで早くも大入り。
夕暮れの「STUTS」「SIMI LAB」「仙人掌」「ZEN-LA-ROCK」の流れでピークタイムを迎えた。

若手バンドが多く出演する「わさびステージ」は、耳の早いリスナーから注目のステージとして知られており、「ENTH」や「NINJAS」が大いにオーディエンスたちを盛り上げた。北海道在住で平均年齢17歳の「Car thief school」や、福岡の「NAMUAMEN」など、りんご音楽祭ライブオーディション「RINGOOO A GO-GO」から選ばれたアーティスト達も、これからが期待できるパフォーマンスで魅了してくれた。

パーティーごとブッキングするというコンセプトで、世界に誇る日本の小箱カルチャーを紹介する「きのこステージ」では、作家、音楽家、映画評論家としても活躍する「Hair Stylistics a.k.a 中原昌也」や、 加山雄三リミックス企画のディレクターでもある「Mr.マジック・バジャール a.k.a カレー屋まーくん」、今やどのパーティーにも欠かせないDJとなりつつある「okadada」、長野県が誇るDJ「CMT」など、百戦錬磨のDJやヴァイナル・ジャンキー、音好きたちが独自の感性でパーティーを表現。

「Red Bull Megga ステージ」では、巨大なサウンドシステムを搭載したDJブース付きの車から放たれる爆音を軸に、「OBRIGARRD」「Licaxxx」「PARKGOLF」など、毎週末のように日本中のパーティーを盛り上げるているアーティストがプレイ。フードや物販のブースが隣接していることもあり、ダンスミュージックを聞き慣れないリスナーもリズムに体を預ける姿が見受けられたり、新しい広がりや可能性を感じさせるステージとなりました。

今年初めて設けられたトークブース「いなごステージ」では、珍スポットトラベラー「金原みわ」と、アーティストとしてもライブ出演する「よいまつり」がプロデュース。「原田ちあき」や「村田らむ」らがトークを繰り広げ、シュールな笑いや名場面は多くSNS上にも拡散され、トークステージならではの独特の盛り上がりを見せていた。

ムードを大切にする「りんご音楽祭」ならではの様々な演出、タイムテーブルのマジックが、見事に会場全体をピースフルに包みこんだ初日となったりました。本部棟の壁面には、プロジェクション・マッピングで「また明日」とメッセージが映し出され、帰り道の記念撮影スポットとしても人気だった様子。

初日以上に各所が常に熱気に帯びていた二日目。

「りんごステージ」では、オーディション選出の「うさぎのみみっく!!」からスタート。「ゆるめるモ!」「せのしすたぁ × YOCO ORGAN」と朝からアイドル勢が盛り上げた。遂にメジャーデビューを果たした「サイプレス上野とロベルト吉野」の時間には既に大入り。
午前中にもかかわらず入場規制となるほどの盛り上がりを見せた「tofubeats」、昼過ぎには「田島貴男(ORIGINAL LOVE)」が燻銀のパフォーマンスを披露。オーディション出身の「MONO NO AWARE」が勢いを見せつけ、向井秀徳率いる「ZAZEN BOYS」が圧巻のライブを披露した。
夕暮れには「D.A.N.」が祭の終わりに向けたミニマルなライブを披露。
まさかのメジャーデビューを果たした下ネタのナポレオンこと「クリトリック・リス」がサブブースから大きくはみ出すほどトリ前を盛り上げ、「Yogee New Wave」によるエモーショナルなライブで感動的な幕引きとなった。
若手のアーティストで締めくくるというのもりんご音楽祭ならでは。

「そばステージ」では、今年のオーディションから選出された「MACHINA」や、「大比良瑞希」が爽やかに朝の空気を染め、意外にも初出演となる「asuka ando」や「CAT BOYS」が絶妙に温め、「ディープファン君」「DJ HASEBE」「田我流」「G.RINA & Midnight Sun」で最高潮へと!
そして、今年20周年を迎えた「BLACKSMOKERS[KILLER-BONG×JUBE×BABA×YAZI×CHI3CHEE×ROKAPENIS]」から「DJ KRUSH」という、渋く説得力のある締めくくりとなった。

「おやきステージ」では、去年のオーディションから2年連続の出演となる「バケツドラマーMASA」が大入りのフロアを午前中から盛り上げ、「Campanella」「チプルソ」「唾奇 × Sweet William」「呂布カルマ」と今まさに勢いに乗るラッパーが立て続けに登場し、フロアはピークに!
圧巻の「DJ NOBU」、「RITTO × 4号棟」「ゆるふわギャング」「Seiho」と日曜の夕暮れをエモーショナルに彩り、オーガナイザーである「dj sleeper」の多幸感なサウンドで今年も幕を下ろした。

「わさびステージ」は、今年名作をリリースした「ノンブラリ」から始まり、「The Wisely Brothers」「Tempalay」「プププランド」「HELLHEAD」「ニイタカヤマ」などオーディション出身ながら、今のインディーシーンを盛り上げるアーティストが多数出演。
東京インディーシーンを代表する存在となりつつある「Have a Nice Day!」が初出演し、フロアは狂乱と化した。

「きのこステージ」では、最近のモジュラーシーンでも異質の存在感を示す「Omega f2;k」、沖縄を代表するDJとなりつつある「KIRAYAMA」、日本を代表するハッピーなパーティー「Gift」を主宰し京都にこのDJありと誰もが認める鴨川のハイジ「YOTTU」、そしてサイケデリック先輩「ALTZ」など、アンダーグラウンドなパーティーシーンを支えるアーティストが多数出演した。

「Red Bull Megga ステージ」では、「OG from Militant B」「モーリー・ロバートソン」「DRAMATIC BOYS」「WSZ80 a.k.a LEF!!!CRE!!!」など幅広いDJがプレイ。お茶の間を連日賑わす人気者から、アンダーグラウンドで活躍中の実力派までが、ダーク且つ時にハッピーに爆音を晴天の空高く轟かせておりました。

トークブース「いなごステージ」では「掟ポルシェ」「クリトリック・リス」「佐伯誠之助」が同時に揃い、噛み合わなさがむしろ独特な調和を生んでいた。
初開催のステージにして、常時盛り上がりを見せたトークステージは今後も楽しみなステージになるだろう。

美しき秋晴れの日曜日、最高の行楽日和となった二日目は、家族連れや、松本を愛する地元の方、仕事後に始発で会場へと駆けつけた全国のクラブやライブハウスのスタッフなど、より幅広いお客様の姿が見受けられ、思い思いの楽しみ方が出来る空間に仕上がった様子。

そして、来年「りんご音楽祭」は10年目を迎える。
今年、地方都市型野外フェスとして更なる成熟を増した「りんご音楽祭」が、2018年にどのような進化を遂げるか、お客様と共に歩みながら模索してゆければ幸いです。