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Tommy Guerrero
ライブレポートを公開!

あのTommy Guerreroが松本にやってきた!?

スケーターでもありミュージシャンでもあるTommy Guerreroは、幅広い世代からの支持を集める伝説の存在。
そんな彼が2年ぶりにリリースした新アルバムのツアー中に、今回初めて松本が組み込まれました!

2016年12月10日、氷点下の松本の夜を盛大な熱気で温めてくれたレジェンドTommy Guerreroのライブレポートと、ショートインタビューをお届けいたします。

アナログサウンドに浸る夜

今回のツアーは電子的な音を排除し、徹底的にアナログなサウンドのみで魅せるステージ。

地元のDJやミュージシャンたちもそれにならい、雰囲気づくりには余念がありません。
ラウンジとフロアでかかる様々な音楽。

遅めのBPMが心地よく、会場内はゆったりと落ち着いた雰囲気。
しかし、レジェンドの登場を今か今かと心待ちにするお客さん達の高揚感でいっぱいに満たされています。

Tommy Guerreroのライブが始まった!

自分の部屋に見立てたステージのセット。
こちらのラグやランプは、サンフランシスコから持ってきたものなんだそう。
淡々としているのに熱のこもった演奏が始まりました。

間近で見せる静かな迫力に、観客も思わず腰をおろすほど。
背景に流れる映像は、このツアーのために制作したとのこと。
アメリカの広くて大きな道は、本当に果てしなさを感じます。
ライブのあとのDJは、全部7インチサイズのレコードのみで行われました。アナログサウンドの太いベースの音が会場中に響き渡ります。

お客さんたちのようす

会場にはスケーターが多く来場している印象でしたが、スケートと同じく音楽面でのファンも多く、大勢の人たちが楽しんでいました。

大人たちが音楽やスケートに熱中していた「あの頃」に戻ったかのように生き生きとしています。
街の人たちの知らなかった表情を引き出す、Tommyさんの力を感じますね。

この日のために、Tommyさんの似顔絵を描いてきたという方も。
思いを込めた作品を渡すために、頑張って英語のフレーズを練習されていました。

物販には、今回発売になったアルバムにちなんだ様々なグッズが陳列されています。
カバーアートもかわいい。

'Endless Road'... It's about your life or music or...?
「エンドレスロード(果てなき道)」…。これって、人生のことですか?音楽についてでしょうか?

It can be. It's definitely about my life. A lot of life in general, explore.
そうとも言う。人生ってことかな。様々な人生についてって感じかな、探検だね。

Tommy Guerrero
ショートインタビュー

世界的なスケータでありアーティストであるTommyさん。
華々しい活躍ぶりで全世界から人気を集める存在でありながら、映像などに残る姿はなんだか身近で親近感が湧くような気さえするのは何故なんでしょうか。
その活動をリアルタイムで追いかけてきた世代でなくとも、惹かれてしまう不思議な魅力を感じるのです。

Tommyさんをみていると、「好きなことを追求して輝ける未来っていうのがあってもいいんだぞ」と体現してくれている気がして、とても眩しい。 年齢を重ねても輝くスターであり続けるには、どういう心持ちでいるとよいのだろうか。

今回は、ご自身で選んで松本に来られたんですか?それとも…?
Did you choose to come to Matsumoto or just..?

日本の制作チームがコーディネートしてくれたんだ。彼らはおれがいろんな街を回ることが好きなのを知ってくれてるから、最高だよ。 違う層のお客さんにリーチできるし、小さな街にはそこまでたくさんの人が来るわけではないから、みんなとても喜んでくれる感じがするしね。 そうやってものすごく喜んでもらえたりすると、豊かな気持ちになるだろ。 限られた人たちの間でもこの場所に来たことをものすごく喜んでもらえたなら、来るきっかけをもらえたことに対して自分もすごくありがたい気持ちになるしね。
The people I work with, the Japanese team was managing for me. Well, it's cool because they know I like to go to the different cities. I like the smaller cities. Because you reach a different audience, and people seem to appreciate it more because not that many people come to the smaller cities. And they just appreciate it much more, so it's very fulfilling, you know. When you have a small amount of people who are very thankful to have you here, it makes me grateful to have the opportunity to be here too.

日本好きですか…? Do you like Japan...?

そうだね、日本は好きだよ。もう何回も来てるし、大好きさ。 住んでるわけじゃないから、実際に日本に住んでいる人達の意見とは全然違っているかもしれないけどね。 たとえばみんな、知らない場所やよその国やよその文化に憧れをいだくような感じかな、現実はまた他にもあるんだろうけどね。 どの国も問題や困難をはらんでいるというのはもちろん承知の上だよ。でも世界の中で、日本にしか存在しない要素があると思うんだ。 おれが感じた大きな違いっていうのは、他人に対する愛情と尊敬の気持ちかな。アメリカにはないやつだよ。 Yeah, I like Japan. I've been here many times and I love it. I don't live here and so I know it's very different from an outsider's perspective. Just like all countries we all have those romantic ideas for other places, other countries, other cultures, but the realities are still there. Every country is fraught with many issues and difficulties, so I'm quite aware of that as well. But there are aspects of Japan that don't exist anywhere else in the world. The main difference that I find is the sense of love, and the level of respect for one another. We don't have that in America.

そうなんですか? Really?

ないね。日本人っていうのは太古の昔から受け継いでいる尊敬の感覚を生まれつき持っていて、それが他者や他者という存在に対する振る舞い方なんだろ。 アメリカには、それがないんだよな。人生における個人の欲望や要望が全てで、それって極めてしんどくて面倒なわけだよ。 No. The Japanese have an inherent sense of respect that's been passed down for hundreds and hundreds of thousands of years, and it's a way of conducting oneself and one's being. And in America, we don't have that. It's all about the individuals wants or needs in life, and that's extremely difficult.

その「個人」っていうやつが苦手なんでしょうか? You don't like that 'individual'?

そうだね。全体的に、他人や他の人が求めてるものへの尊敬が欠けてる。 「みんなで力を合わせよう」とか、物事をよくしていこうという感じじゃないんだよ。「自分が何を得られるのか」ばっかり。 で、そういうことがものすごい分裂や怒り、不平等を生んでる。すごく面倒だな。アメリカにおける様々な局面は、ものすごく複雑なんですよ。 そこで暴力に走っちゃったりとかね、暴力っていうのは嘆かわしいとおれは思いますよ。日本には比較的そういうのがないよね。アメリカと比べてみても、基本的に存在していない感じだね。 No. It's a lack of respect for others and what others need on the whole. It's not all of us together, and ‘let's make this better’. Its ‘I'm out for what I can get for myself’. And that creates a lot of division and anger, and inequality. And it's really hard. A lot of aspects of America that are just very difficult. And then just the violence, I deplore the violence that relatively, Japan does not have. Compared to the states, it just basically doesn’t exist.

でも日本では、感情を隠したりしている人もいますよ。 But in Japan people are hiding their emotions.

かもしれない。 でもさ、感情はちゃんと自制しないといけないわけだから、いいんだよ。感情のままに行動するわけにはいかないだろ?だっていろんな問題が起きちゃうからさ。 感情に知性を持たない人々っていうのは、他人にも自分にも害を及ぼさないように、冷静でいないといけない。 でなきゃ、動物と同じように感情のおもむくままに行動してばかなことを言ったりやらかしたりするかだろ。 Maybe. And that’s okay, because you have to have emotional restraint. You can't go around just acting out on your emotions, right? Because it gets you in a lot of trouble. And people, they don't have the emotional intelligence to understand that they need to keep themselves in check at moments in time, so they don't do harm to others or themselves. Or, say or do stupid things just reacting out of emotion like an animal, you know.

あれだな、みんなそういう気持ちを持ってると思うけど、時にはそれを自分の内にしまったり隠したりしてるし、大抵は善意でそうしているんだというのは理解してるさ。 And so I understand that we all have these feelings and bury them, and keep them inside sometimes, and a lot of that could be for a good reason.

日本の若い人たちの中には、世の中にうまくはまれないと感じている人もいると思うんですよ。
I think nowadays, many young Japanese people feel like they can't fit into society.

そうだな、どんな国でも予定ありきで物事が動いてて、生きるためにはそれぞれの予定というものに自分を合わせていかないといけないし、面倒だな。でも、残念ながらそれが現実だよね。 でも、もし自分が大好きなことが何かをみつけるために使える時間があるんだとしたら、それが人生の糧を得るということになるんだよ。 Yeah, I mean, it's very difficult cause the way society is set up in most countries is based on a schedule, and everybody has specific schedules, and has to be put in certain places at certain times to earn a living.
And that's just the reality of it, unfortunately.But if there are ways that, when you have time to yourself, to try and figure out whatever it is you love, and how you can go about making that your life.

でも、アートみたいなクリエイティブなものっていうのには時間を取られるし、もの凄く専念して打ち込んでいく必要があるからさ。なかなか難しいっていうのはよくわかるよ。 だって自分たちはみんな住む場所が必要だったり、生活する為にお金だって必要だからね。現実はそんなもんだろ。 自分は何に「生きがい」を感じるかっていうのを見つけていく必要があるよね。おれは、それを出来る限り一生懸命にやるわけ。 But it takes a lot of dedication like anything creative, like arts. It takes time, takes a lot of dedication and commitment, you know. I know how difficult it is, because we all need a place to live, we all need to pay bills. And that's just the reality. You gotta figure out what it is that makes you want 'to live'. And I do that as much as possible.

年齢を重ねても、Tommyさんには自分らしさを保つ為の熱量がありますよね。どうしたら「自分」でいられるんでしょう? Even though so much time has passed, you still have the energy to be yourself. How do you be 'you'?

ハハハ、何だろうねえ。これは、他のこととか他の人とかと同じなのかもしれないけど、楽じゃない時だってあるよ。 とりあえず、自分自身とみんなに正直でいるってことじゃないかな。まわりの人に正直でいれれば、そのまま自分らしくいられる。 自分自身に満足できるっていうのは、極めて大事なことなんだよ。 Hahaha, I don't know, sometimes it's not easy, just like anything, just like anyone. You just have to be true to yourself and everyone. And just so you can be honest to the people around you, and you can just be who you are. And that's extremely important to be comfortable with who you are.

どのようにナンバーワンになって、ナンバーワンを保ち続けているのでしょうか? How do you get to being no.1 and then keep being no.1?

おれも人だから、自分を優先するようなときだってたくさんあるわけだけどさ、場合によっては他人に対して「邪魔すんじゃねぇよ」と言えるだけの強さも必要だよな。 I'm a person, you know, and you consider yourself first in a lot in certain situations when you have to but... I think you also have to be strong enough to tell people, you know, when it's necessary to basically 'fuck off'.

あとはもし、お前のやってることは違うってみんなに思われたとしても、他のやつのいうことは気にせず、おれは大丈夫なんだって思うことだよ。 お前の見た目とか、やってることとかなんだかんだが気に食わねぇっていう風になったとしても、誰にも迷惑をかけないんだったら、自分が幸せだと思えることをやれ。人生は短いぜ。 And you know that you feel you are right and regardless of what they think, and if they think you're doing something wrong. But they don't like the way you look or et cetera, and for whatever it is you do, if it doesn't infringe upon anyone else, then you do whatever makes you happy. It's a short life.

とにかく大好きなことをやり続けるってだけ。それがなんであれ続けるっきゃないよ、だってやりたくないけどやらなきゃいけないことっていうのは、残念ながらものすごくいっぱいあるわけだからさ。
でも、バランスをとっていくことはできるからね。 Just gotta keep doing what you love to do. Whatever that is, you gotta keep doing it cause a lot of other things that you HAVE to do, you won’t like, and that is extremely unfortunate. But, you can balance that.

やり続けるぞ…! Keep doing it...!

とにかく続けること、何事もね! Keep doing it, whatever it is!

Tommyさん、ありがとうございました! Thank you Tommy!

イベントのフォトギャラリーはこちら
協力:RUSH! PRODUCTION・りんご音楽祭
撮影:<interview / live>折井康弘 <live>平林岳志(grasshopper)・齋藤暁経
インタビュー・記事:江連百香
スペシャルサンクス:Hasselblad Japan<H6D-100c> / Wataru Nagai・Simon Lacis

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